東海大生がコンブ干し体験 市がモニタリング事業開始【根室】
【根室】市と相互協力協定を結ぶ東海大学静岡キャンパスの学生が歯舞地区のコンブ漁家へ滞在し、作業体験する「昆布漁業体験インターンシップ制度」確立に向けたモニタリングが18日から始まった。市産学官連携推進協議会(会長・石垣雅敏市長)主催。担い手不足に悩むコンブ漁家の作業全般の軽労化や担い手不足解消、学生にとっては地域住民との触れ合いが増し、地域性や文化・風土への理解を深めることなどが期待される。
モニタリングに参加しているのは同大人文学部3年の金子結愛さん(21)、杉浦心さん(20)、井尻真帆さん(同)、川田有紗さん(同)、伊藤愛理さん(同)の5人で、4軒の漁家でそれぞれ作業を体験。
歯舞地区で夏のナガコンブ漁が解禁となったこの日は午前6時から9時までの3時間操業を行い、水揚げされた昆布はトラックで干場に運ばれた。昨年に続き、学生を受け入れた樫見賢信さん(50)の干場では早速、金子さんがコンブ干し作業を体験した。
受け入れした樫見さんは「人手不足で遠くから来てもらってありがたい」、妻の真奈美さん(51)は「昨年受け入れた子ともいまだに連絡を取り合うなど付き合いがあり、繋がりができていくことがうれしい」と歓迎する。
コンブ干し作業を体験した金子さん、杉浦さん、井尻さんの3人は「コンブを干す作業は簡単だと思ったが、長くて重くて大変」、「まっすぐ重ならないように干そうとしても重なる」などと感想を述べた。モニタリング事業に参加した動機について、杉浦さんは「人手不足に少しでも役立てればと思ったのと、人手不足がどれだけ影響しているのか知りたいと思った」と話していた。
作業体験のモニタリングは29日まで行われる。
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