１年半かけ実現

３人が考案した「さばカレー」を食べる生徒たち

　登別明日中等教育学校（松田卓也校長）の６回生、籠山奈緒さん、若林温子さん、竹中和大さんの３人が考案した「さばカレー」が、市内の鷲別、富士保育所と小、中学校の給食にお目見えした。生徒が考えたメニューが提供されるのは初めて。８月２６日には「豆乳ときのこのスープ」がお披露目される予定。

　同校が実施している探究活動の一環で、３人が「魚をおいしく食べてほしい」「給食の食べ残しを削減したい」とメニューを考案した。５回生のころから企画し、約１年半かけて実現した。

　給食がある１～３回生向けにアンケートを実施。一番好きな給食が「カレー」、苦手な給食が「魚」や「きのこ」という結果に。市学校給食センターの職員らとともに試作を重ね、サバのみそ煮缶を使ったカレーを考案。苦手なものが入っているという事が分かるよう、身も大きく入れた。

　趣向を凝らしたカレーが給食の時間に登場すると、生徒たちからは「おいしい」「うまい」と大好評。おかわりの行列も出来ていた。緊張しながら見学していた３人は「すごい食べてくれている」とうれしそうに見ていた。

　８月２６日に提供される「豆乳ときのこのスープ」は乳製品アレルギーを考慮して豆乳にした。苦手だとアンケートで多かったきのこを使い、小さい子たちにも喜んでもらえるよう、こってりした味付けに仕上げた。

　３人は「最初はちゃんと給食として出るのか不安だったが、頑張っていたら実現できた。やりたかった事がどんどん現実になってくことが楽しかった」と振り返り、自分たちが考えたメニューが好評だったことを受け、笑顔を見せた。

「さばカレー」を考案した（右から）竹中さん籠山さん、若林さん