土煙を上げ走行する９０式戦車に体験試乗する参加者

　陸上自衛隊幌別駐屯地創立７１周年と第１３施設群創隊４０周年記念行事が１５日、登別市緑町の同駐屯地で行われた。施設が一般開放され、市民らが戦車に試乗したり施設機材の操作を体験するなど自衛隊の仕事の一端に触れた。

　同駐屯地は１９５３年（昭和２８年）に開設。これまでに有珠山噴火や胆振東部地震、今年１月に発生した能登半島地震などをはじめとする自然災害の復興、復旧活動に献身的な支援を行ったり、海外での国際貢献で平和維持に努めている。

　記念式典では北部方面音楽隊の演奏をはじめ、自衛太鼓の総本山「北海自衛太鼓」によるダイナミックな演奏が披露され、祝賀ムードを盛り上げた。

　会場では、多彩なイベントが行われ、このうち９０式戦車、９４式水際地雷敷設車の試乗体験コーナーでは、ごう音を響かせて会場内を力強く走るパワーに搭乗者たちは驚いていた。

　このほか各種露店も充実。ふれあい広場に設けられたかき氷や焼きそばなどの食べ物やストラックアウトなど、来場者が年に１度の開放を楽しんでいた。

　市内鷲別町から家族３人で来場し、９０式戦車と９４式水際地雷敷設車に試乗した栃尾匡哉さん（８）は「どっちも思っていたより速く、ジェットコースターに乗ってるみたいで楽しかった」と笑顔で話していた。

国旗を掲げ行進する隊員