試合を終えベンチ前に整列する浦河高ナイン

　夏の甲子園大会出場を懸けた第１０６回全国高校野球選手権大会南北海道大会（道高野連など主催）は13日、札幌市の円山球場で１、２回戦３試合が行われた。室蘭支部代表の浦河は１回戦で函館大柏稜と対戦し３―８で敗れた。

　浦河は１回表の立ち上がりに２点を先制されるも、１回裏に３番山田陽晴が四球を選び出塁すると、続く４番天戸大晴の左中間本塁打ですぐさま同点に。

　４回表、強打の柏稜打線が一挙５点の猛攻でリードを広げたが、全校応援を背に懸命に反撃を狙う浦河は６回裏、先頭の１番佐々木宝の三塁打、２番松田健伸のライトへのタイムリーで１点を返し、さらに満塁とチャンスを広げたが柏稜・菊池哲太投手の力投を前に追加点はならなかった。８回表には柏稜が１点を加え、９回は互いに無得点のまま３―８でゲームセット。

　浦河ナインは全校応援や父母らの声援を背に最後まで懸命のプレーを見せたが、10年ぶりの全道１勝はならなかった。

　谷口翔也主将は「悔しくもあるが、自分たちを信じてここまでてやってこれた。スタンドからの応援も気持ちを押してくれた。後輩たちには、ここまで一緒にやってくれてありがとうと伝えたい」。

　１回裏に同点２点本塁打を放った天戸君は「打った瞬間は外野を超える位と思ったが、伸びてくれた。手応えは十分だった」と話した。

　阿部健太郎監督は「君たちが君たちらしく戦えたことが嬉しかった。これだけ頑張ってきたこと、人に支えられてきたことをこれからの人生に生かしてほしい。３年生は胸を張ってほしい。全道の監督にしてくれてありがとう」と選手をねぎらった。

　結果は次の通り。（関係分）

函館大柏稜

２００５０００１０｜８２００００１０００｜３浦河

（函）菊池哲太、横野友大（９回）―水野翔斗

（浦）佐々木宝、谷口翔也（４回）―岡崎丈紘

▽本塁打　天戸大晴（浦）▽三塁打　佐々木（浦）▽二塁打　佐々木（浦）、水野（函）