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釧路新聞

地元4道議と市民ら意見交換【釧路市】

 釧路市と釧路管内選出の4人の道議会議員と地域の人たちが直接に意見を交わす道内初の機会が7日、釧路市生涯学習センターで実現した。「道議と語ろう!」という呼び掛けに会場に約100人が参集。笠井龍司氏(釧路市、4期)、田中英樹氏(釧路市、3期)、桐木茂雄氏(釧路管内、3期)と鶴間秀典氏(釧路市、1期)が道議としての日常や仕事ぶり、取り組んでいる課題や政策について、普段着のラフな姿で紹介、質問に応じた。

 「くしろ道議の会」の主催。唯一の来賓として木村英也釧路総合振興局長があいさつ。鈴木直道北海道知事の祝電が紹介された後、参加者から寄せられた質問に4人の道議が答えるという流れで進行した。

 道議会議員の日常について、田中氏は「年4回の道議会と所属している二つの委員会があり、ほぼ年間の半分は札幌」。桐木氏も「月曜から金曜は札幌で週末は地元に帰る日々。釧路の議員は飛行機を交通手段として使えるので、全国の視察の機会と合わせて年に120回も飛行機に乗る」と説明した。

 釧路市議会議員を務めた経験がある鶴間氏は、道議会と市議会の違いについて「全然違っていた。情報の説明に膨大な資料が提供され、目を通している。議会での発言時間は100人の議員の会派の人数で決まるので、限られた時間の中で質問をしている」と述べた。4人の道議の連携について笠井氏は「選挙が終わればノーサイド。同じ方向を向いて、地域を良くしていこうと以前から話をしてきたので連携ができている」と道内初の道議と地域の人たちが語り合う場が実現した背景を示した。

 地域課題に向き合う姿勢についても言及。JR釧路駅の高架化では田中氏が「今年度中に道から2年間の調査の結果が出るので、それを待って判断していきたいが、駅で分断されている道路については防災の視点を大事に考えていきたい」。持続可能な農業について、鶴間氏は「離農が多くなっている。新規就業者を増やしたいが、酪農経営は赤字でもうからないと思われている。円安がさらに経営を圧迫しているが、農家を支援する仕組みづくりが今以上に必要」と説いた。

 水産問題について桐木氏は「海水温が上昇し、サケ、サンマ、イカ、そしてシシャモも漁獲量が減っている。しっかりと資源管理をしなければならない。ニシンが復活してきた実績があるので、より一層、水産の将来設計が大事になっている」。観光政策について笠井氏は「宿泊税について話が進んでいる。それを財源にして、観光地の運転手不足の問題や、台湾や韓国からの直行便で北海道を訪れる観光客に、マナーを守ってもらうためのプロモーションについても取り組んでいきたい」と語った。

「道議と語ろう!」で登壇した桐木、笠井、田中、鶴間の4氏(右から)

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