松本さん「一期一会の風景」 国際美術交流展で最高賞【室蘭】
室蘭の水彩画同好会・みずゑの会で委員を務める天神町在住の松本次男さん(80)の絵画「秋日和」が、大阪府で開かれた国際美術交流展「第29回オアシス2024」で最高賞の大阪府知事賞を受賞した。松本さんは「会の皆さんや高校時代の同窓生から『よかったね』『作品見たよ』と言われるとうれしいです」と笑顔を見せた。
同展は5月17~19日の3日間、大阪・あべのハルカス近鉄アート館で開催。日本をはじめスペインやフランス、モナコのアーティストが絵画や版画、書、陶芸、彫刻などバラエティーに富んだ作品を出展した。作品はオアシスオンラインギャラリー(https://oasis-online.jp/)で観賞できる。
洋画部門で大阪府知事賞を受賞した水彩画(20号)は室蘭工業大学から室蘭岳に向かう途中で見かけた水辺の風景を描いた。「木の倒れ方や枯れ葉の具合も良かった。今見に行っても全然違う。一期一会の風景だったんですね」と笑う。
「秋日和」は、もともと30号で描いて室蘭美術協会の公募展に出展した作品。「オアシスの関係者から『こちらの作品展にも参加しませんか』と声がかかったので、規定の20号サイズに直しました」と振り返る。「大阪は縁のある地で友人もいる。一緒に見られたらいいと思って出展しましたが、まさか賞を取るなんて」と喜んだ。
絵画制作を始めたのは定年後の69歳から。旧室蘭市総合福祉センター(天神町)で活動を続けてきた。同センター廃止後は中島町のFKホールディングスきらんに活動の場を移した。
「絵画は誰かに見てもらえて初めて作品になる。上手でも下手でも見てもらうことが大切」が持論。同会では毎週木曜日にきらんで創作会を行っているほか、2カ月に1回同館内での展示を実施。秋には会員による絵画展を開催している。同会に興味のある方は松本さん、携帯電話080・6095・2227へ。
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