ＡＪＰＳアワードの記念の楯を受け取る谷保さん（右）

　日本スポーツプレス協会（ＡＪＰＳ）の「ＡＪＰＳアワード２０２４」表彰式が１８日に都内で開かれ、プロ野球千葉ロッテマリーンズで３３年間場内アナウンスを務めた谷保恵美さん（５７）＝帯広市出身＝の功績をたたえた。

　スポーツ界の発展に貢献した、隠れたヒーローに贈られる賞。同協会の小林洋会長が、谷保さんに記念の楯を授与した。

　谷保さんは「今まで支えてくれた皆さんや、場内アナウンスの先輩たちのおかげで、長く仕事を続けることができた。後輩や、この仕事を志す皆さんへのエールになれば」と謝辞を述べた。 　増島みどり選考委員長は「前例のなかった仕事で、スポーツ界のアンサングヒーロー（縁の下の力持ち）の立場を築いた」と選考理由を説明した。

　谷保さんは帯広明星小、帯広第四中、帯広三条高、札幌大女子短期大学部卒。１９９０年ロッテオリオンズ（当時）に入社、９１年からホームゲームの場内アナウンスを担当し、昨年引退した。担当した１軍公式戦は２１００試合に上り、特長あるアナウンスと美声は多くのファンに愛された。