調理師専門学校を見学するガメルダンジェ特命全権大使（左から２人目）

　モナコ公国のディディエ・ガメルダンジェ駐日特命全権大使が３日、北斗文化学園が運営する北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校（室蘭市山手町、澤田真奈美学校長）などを視察し、今後結ばれる学務提携に向け、同学園の教育に理解を深めた。

　同専門学校は、昨年１０月からモナコ公国の調理学校との学務提携に向け、複数回足を運んで交流を深めてきた。今回、同国政府機関の許可が下りたことからガメルダンジェ特命全権大使が来日した。

　一行は、澤田学校長らの案内で同専門学校のフランスの留学生らが日本食を調理する様子や、食品添加物について学ぶ授業を見学。その後、学生が調理した寿司や茶わん蒸しなどの日本食を試食した。このほか同学園が運営する母恋北町の福祉教育専門学校の授業なども視察した。

　ガメルダンジェ特命全権大使は「モナコの学生たちが日本の食文化を学べることは素晴らしい」と評価。「国際環境が充実しており、良い勉強ができることをモナコ公国の人たちに伝えたい」と話した。