継続へ思い強く 測量山ライトアップ、7月1日で連続点灯1万3千日【室蘭】
室蘭ルネッサンス(濱中實理事長)の測量山ライトアップが7月1日、連続点灯1万3千日を迎える。1988年11月のスタート以来、市内外から多くの協力を得て、ふるさと室蘭で活力ある明かりをともし続けてきた。同日は関係者を招いて、連続点灯1万3千日を祝う記念祝賀会を開催する。
昭和期の鉄鋼不況を受けて、市民一人一人が主役になるまちづくりを進める市民運動として始まった。91年8月に連続点灯千日を迎えて以来、市民らからの寄付で点灯が続けられてきた。2012年には室蘭民報社や共同通信社などが表彰する「地域再生大賞」で優秀賞を受賞した。16年4月に1万日を迎えた。
点灯の費用は寄付金で賄われており、1回4千円。室蘭民報紙面などでライトアップにメッセージを添えることができる。今年3月末時点での募金総額は9777万798円。地元出身者など市外からの応援もあり、俳優の安田顕さんらも善意を寄せている。
3日に室蘭プリンスホテル(中央町)で2024年度報告会が行われ、同年度事業として記念式典の開催を正式決定した。ルネッサンスカレンダーの発刊や国際交流推進事業への協力なども取り組む。
あいさつに立った濱中理事長は「皆さんからの募金で成り立つライトアップ事業は昨年、厳しい状況だった。新聞紙面で協力を呼びかけたところ、『灯を消すわけにはいかない』という強い思いがたくさん寄せられた。点灯を続けるべきという市民の思いを痛切に感じた」と話した。また、1万3千日に合わせてLEDライトを交換することも紹介された。費用は別途寄付を募るという。
ライトアップの問い合わせは室蘭ルネッサンス、電話0143・23・6600へ。
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