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函館新聞

南茅部地熱発電所で現地見学会、設備を公開 オリックス【函館】

発電所設備を見学する参加者

 オリックス(東京)が1日に運転を開始した函館市臼尻町の「南茅部地熱発電所」(発電出力6500キロワット)の現地見学会が29日開かれ、関係者や報道陣に発電所敷地内の設備を公開した。

 同社は太陽光、地熱、風力など再生可能エネルギーによる発電事業を推進し、南茅部地区では2014年から地熱の資源量調査を実施。同地区の地下水は地熱発電で使われる熱源の中では低めの約180度で、建設にあたっては比較的低温度の発電に適し、地下の熱水の熱で水より沸点の低い媒体(代替フロン)を沸騰させ、蒸気でタービンを回すバイナリー方式を採用。19年から送電線設備、20年から発電所建設に着工し、今年4月に竣工(しゅんこう)。同社によると、バイナリー方式の地熱発電所では国内最大規模で年間約1万3000世帯分を発電。所内で使用する一部を除き、北海道電力に売電する。

 見学会と合わせ、市南茅部総合センターで完成披露会が開かれ、関係者約50人が出席。同社の高橋英丈専務執行役環境エネルギー本部長は「多くのステークホルダーの皆さんに支えられ竣工できた。関係者の支援、協力に深く感謝したい」とあいさつ。エネルギー・金属鉱物資源機構の高原一郎理事長、函館市の佐藤聖智子副市長が祝辞を述べた。

 発電所の敷地面積は約1万平方メートル。見学では地下から熱水をくみ上げる生産井(せいさんせい)や、熱で媒体を沸騰させ蒸気にする熱交換器、発電を行うタービン建屋、活用した熱水を地下に戻す還元井(かんげんせい)など設備を公開した。

 高橋本部長は「道内では泊原発が停止中で、需要に対し供給がギリギリの状態。半導体工場建設も進む中、地熱など再生可能エネルギーを活用したベース電源となる発電所を作ることは脱炭素に向けて重要」と話した。

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