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函館新聞

スルメイカ豊漁願う 函館漁港で大漁祈願祭 市漁協部会【函館】

神事でスルメイカの豊漁を祈る関係者

 今季の道南スルメイカ漁が6月1日に解禁するのを前に、函館市漁協の函館小型いか釣漁業部会(小甲大樹部会長、15隻所属)は24日、函館漁港で大漁祈願祭を開いた。神事を行い、今年度の豊漁と安全操業を祈った。昨季の取扱量は漁期ごとの統計を取り始めた2005年以降で過去最低を更新し、記録的な不漁が続く。漁師の豊漁への願いは切実だが、今季も厳しい漁模様となりそうだ。

 港内に大漁旗がたなびく祭壇を設け実施。新型コロナウイルス禍は山上大神宮(船見町)で祈とうだけを行っており、大々的に開催するのは19年以来5年ぶり。約50人が参加した。

 神事は参加者が一人一人玉串をささげ、今年のお札船を務める第二十八千代丸(鈴木鉄夫船主)の船上で祈とう。恒例の餅まきは悪天候のため、紅白餅を参加者に配る形に変更した。

 漁師の田原正明さん(64)は「漁場に行ってみないと分からないが、今年もあまり期待ができない。燃油、針や重りなどの資材は昨年より値上がりしており、イカが捕れなかったら大打撃だ。厳しいのを覚悟で漁に出る」と話した。

 市漁協によると、組合員に販売するA重油価格は1リットルあたり101円20銭(税別、16~31日)と100円を超え高止まり。コロナ5類移行で、函館への観光入り込み客数は回復しており、飲食店や小売店での需要が高まり、少ない量を高単価でカバーしているのが現状だ。

 市水産物地方卸売市場での昨季(昨年6月~今年1月末)のスルメイカ取扱量は、前年比231トン少ない317トン。05年以降で過去最低を更新した一方、1キロ平均単価は過去最高の1344円と初めて1000円を上回った。

 道総研函館水試は19~22日、試験調査船「金星丸」で津軽海峡周辺~秋田県沖の日本海でのスルメイカの分布を調査しており、29日にも結果を公表する。同水試は「山形や新潟など本州日本海側のスルメイカ水揚げ速報を見ても、今年も状況は良くない」という。また、毎年4月下旬に公表していた水産研究・教育機構(本部・横浜市)による日本海スルメイカ長期漁況予報(5~7月)は、調査ができず発表しなかった。

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