津波避難訓練で高台を目指す生徒たち

　浦河第二中（森真治校長・生徒数23人）と浦河東部小（中島主税校長・児童数47人）は23日、太平洋沿岸に津波警報が発令されたと想定した避難訓練を合同で行い、児童・生徒、教職員が避難場所や経路を確かめた。

　浦河第二中の生徒20人、教職員14人。浦河東部小の児童46人、教職員16人の計96人が参加した。

　訓練は午前９時30分に浦河沖を震源とする強い地震が発生し校舎の窓ガラスが割れ校舎が倒壊する恐れがあるとの想定で行われた。浦河第二中では地震発生を知らせる放送が流れると、生徒たちは転倒の恐れのある棚や窓から離れ机の下にもぐり両手で頭を保護して揺れが収まるのを待った。

　その後、教員の指示で生徒が校庭に避難し全員の無事を確認。津波警報が発令されると、小関雅史教頭を先頭に全員が駆け足で学校裏手の高台を目指し、避難開始から10分ほどで全員の避難が完了した。

　講評で、浦河第二中の森校長は「大きな地震が発生した時は自分の身を守ることが大切。津波はすごいスピードで襲ってくる。慌てずに全員が避難するためにも訓練は大切」と生徒たちに日ごろの訓練の大切さを呼び掛けた。日高東部消防組合浦河消防署の鈴木淳一予防課主幹は「災害はいつ起こるか分からない。いざというときにいかに冷静に対応できるかが課題であり、そのためには繰り返し訓練を行うことが大切。避難場所などについて普段から家の人たちと相談してほしい」と話した。

　訓練後には両校でクラス毎に訓練の振り返り授業が行われた。