田植え体験をする児童たち

　浦河町土地改良区（宮内修理事長）は22日、浦河東部小と荻伏小の５年生児童を対象に「米づくり体験学習」を実施した。富里地区で農業を営む福岡広行さんが所有する水田で、児童らは初めての田んぼの感触に歓声を上げながら田植えに挑戦した。

　米づくり体験学習は、米作りを通じて子どもたちに食と農業への興味と土地改良区の役割を知ってもらうことなどを目的に、浦河町、町教育委員会、日高振興局などが協力し２００２年（平成14年）から実施し今年で23年目。浦河東部小９人、荻伏小５人の計14人が参加した。

　開会式で宮内理事長は「毎日食べているお米は、農家の人が苦労して生産している。今日はそのお手伝いをしてください」とあいさつ。同地区の農業伊丸岡順さん（43）から田植えのポイントを学んだ児童たちがさっそく素足で田んぼに入り、泥に足をとられながら“ゆめぴりか”の苗を植え付けた。

　初めて田植えを経験した荻伏小の横山悠斗くんは「最初は泥がぬるぬるして気持ち悪かったけれど楽しかった。大きくなるのが楽しみ。自分たちが植えたお米を食べるのが楽しみ」と笑顔を見せた。

　秋には、児童が稲刈りとはさ掛け体験などを行い自然乾燥させた後、できあがった米をカレーライスやおにぎりにして保護者や地域の人といっしょに食べる収穫祭が行われる。

　また、この日は、日高振興局の職員研修事業〝個育て支援〟も合わせて実施され、採用２年目の若手職員６人が参加。児童といっしょに農業のへの理解を深めた。