ジャガイモの種まきに励む児童たち

【えりも】５月のそよ風が吹く16日、笛舞小（鹿海圭吾校長）では、全校児童18人が１時間の農園作業に励んだ。

　同校の農作業授業を20年もの間、支援し続けている笛舞地区の能登貞子さん（88）が指導・助言。同地区で軽種馬育成業を経営する能登浩さんが、予め校舎敷地内の４５０平方㍍の畑地を耕し、畝を作って準備を終えていた。

　長靴姿で畑前に揃った児童らに能登貞子さんは｢今日はジャガイモとニンジンの種をまきます。秋にみんなで美味しく食べましょう」と呼びかけて、半分に切断したジャガイモは、切った面を地面に着けることなどを指導。

　児童たちは４班に分かれて、各班が30㍍のうねにジャガイモを植えて肥料を与え、丁寧に土を被せた。ニンジンは全員で２本のうねに小粒の種をまき、肥料を与えて植え付けが終了。

　山田海彩（みあ）児童会長は「畑を耕してもらっていたので作業がスムーズに進みました。秋の給食で食べるのが楽しみです」と話し、指導した能登さんは「毎年子どもたちの種まきが上手になっていくのがわかります」と児童たちの成長も楽しみにしていた。