「黒毛和牛の事始め」発行 ルーツにも興味持って 仙台藩白老元陣屋資料館
仙台藩白老元陣屋資料館は、郷土読本の第8弾「ふるさと再発見シリーズ 黒毛和牛の事始め」をこのほど発行した。町で肥育を始めて今年で70周年を迎える「白老牛」をテーマに、特に導入から20年間の出来事に焦点を当ててまとめた。
![](https://hokkaido-nl.jp/cawm-content/uploads/2024/05/202405151557450_l.jpg)
発行した冊子を紹介する平野学芸員
同シリーズは、郷土史の発信と理解促進のため2016年から毎年、編集発行を続けている。
白老牛は1954年10月、島根県から道内初となる黒毛和牛44頭を導入したのが始まり。冊子はその後の歩みが分かる70年分の年表や58年に生産技術指導員として同県から着任した堀尾博義さん(87)へのインタビューなどで構成した。白老と島根が結び付いたいきさつ、道内での肉牛農家の広がりなどを知ることができる。
同資料館、町立図書館、各コミュニティセンター、JR白老駅、駅北インフォメーションセンターなどで無料配布している。
担当学芸員の平野敦史さんは「白老牛を味わうだけでなく、ルーツにも興味を持ってもらえたら」と呼び掛けている。
B5判、12ページ、オールカラー。2000部発行。問い合わせは同館 電話0144(85)2666。
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