ザ・本屋さん室蘭中央店、6月9日閉店へ 蘭西地区「書店ゼロ」も【室蘭】
書籍や文具を販売するザ・本屋さん室蘭中央店(スーパーアークス室蘭中央店3階)が、6月9日で閉店することが13日までに分かった。常設の書店は蘭西地区で同店が唯一であり、「書店ゼロ」の可能性が浮上してきた。
「ザ・本屋さん(帯広市)」は十勝管内を中心に店舗を展開。2010年に室蘭なかじま店と室蘭中央店の2店を出店。室蘭中央店は長﨑屋のテナントとして、12年の閉店まで営業していた。当時、蘭西地区から書店復活を望む声が多く寄せられたことで、14年にスーパーアークス室蘭中央店に出店した。
17年にリニュアルオープン。従来店舗と比較して児童書やコミックの種類を増やし、文具なども新規販売した。蘭西地区では、中央町に曜日、時間限定で営業している書店があるが、常設の店舗は室蘭中央店のみ。
旧長﨑屋時代から地域住民が利用しており、70代の主婦は「本の購入予約ができるので便利だった。高齢になると他地域に出向くのは大変」と残念がった。
店舗内には「閉店のお知らせ」として、6月9日で閉店することを告げる書面が掲示されている。同社は十勝管内以外で唯一、同店を展開していた。同社は「客数が減り、新規購入者の獲得も難しくなった。閉店は苦渋の決断。今後は十勝での営業に力を入れる」としている。
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