函館港に初入港し若松埠頭に着岸するシーボーン・オデッセイ（午前６時２５分ごろ、山崎純一撮影）

　シーボーン・クルーズ社（米国）が運航するクルーズ客船「シーボーン・オデッセイ」（３万２４７７トン）が２２日、欧米客を中心とした乗員乗客７０２人を乗せ、函館港若松埠頭（ふとう）に初入港した。

　同船はバハマ船籍。全室スイートクラスの豪華客船で、１８日に神戸を出発し仙台、函館、釧路に寄港した後、米国のアラスカやカナダを周遊する氷河クルーズを行う。

　同埠頭には午前６時４５分ごろ着岸。船内では初入港を記念し、田畑浩文副市長があいさつ。函館地区クルーズ振興協議会の高浜悟会長らが盾や函館の特産品、法被を贈る歓迎セレモニーを開いた。

　乗客はバスやタクシーに乗り込み、函館朝市や函館山ロープウェイ、大沼などを観光。オランダのアムステルダム在住の船医、マルコ・リットさん（６２）は「函館は初めて訪れた。妻と一緒に自由気ままに散策し、五稜郭のサクラや函館山からの景色を楽しみたい」と笑顔を見せた。

　船は同日午後４時に出港。９月２１日にも寄港する。