快挙に驚き、飛躍誓う

プロツアー第４戦で滑走する七崎選手（提供写真）

　北海道大谷室蘭高校３年のプロスノーボーダー、七崎凛帆選手（１７）が大会で躍進を続けている。２月に長沼町で開かれた「プロツアー第４戦」で初優勝。同ツアーのシリーズチャンピオンにも選ばれる快挙を成し遂げた。シーズンオフに入ったが「海外の選手に勝つため、（基礎の）フィジカルを鍛える」と一層の飛躍に向かっている。

　プロツアー第４戦が行われたのは２月２５日。「プロ女子」には、七崎選手ら全国から２１人が出場。前日の第３戦は３位。不本意な結果に終わった。「（第３戦は）悔しかったけれど、力まずいこう」と前向きに気持ちを切り替えて臨んだという。

　予選をトップ通過し、迎えたトーナメントの決勝戦。１歳年上の長野県の選手と対戦。前半はほぼ並び中間の緩斜面で差をつける。昨年１１月に合宿形式で基礎練習を十分こなしており、「板への力のかけ方など練習の効果が出たと思う」と分析する。金メダルを手に満面の笑みを見せた。第５戦以降も上位に入る健闘を見せ、活躍の幅を広げている。

　「プロツアーシリーズチャンピオン」に選ばれたことに「とても驚いた。応援してくれている人に良い報告ができた」と喜ぶ。ツアー中もカナダに遠征するなどして着実に実力を伸ばした。

　シーズンオフ中の今も「ほぼ毎日練習する」と話す。ジム通いなどが主だが、中国に遠征し、屋内ゲレンデの活用も視野に入れる。次は高校最後の冬。進路については「これから決めたい」とした。

プロツアー第４戦で初勝利を飾り、飛躍を誓う七崎選手