車体を覆っていたシートが外された蒸気機関車

　白老町若草町の白老駅北観光商業ゾーン（ポロトミンタラ）の一画にある蒸気機関車（愛称・ＳＬポロト号）。１５日、さびの防止などのため冬季間車体を覆っていたシートが外され再び姿を現した。春の行楽シーズンを前に、漆黒の機体が観光客を出迎えている。

　機関車は全長１９.７３メートル、高さ３．９８メートル、幅３メートル。１９３９年１２月に製造され、室蘭本線や函館本線など２６４９万４４３７キロを走り、７５年１１月に役割を終えた。７６年９月からポロト湖畔で展示され、２００８年に現在の場所に移設された。長らく地元のＳＬ保存会が管理していたが、会の解散に伴い、現在は白老観光協会が引き継いでいる。

　シートを外す作業には主催者の同協会や町、白老ライオンズクラブ、白老おもてなしガイドセンター、旧保存会のメンバーら約３０人が参加し、協力して作業を進めた。１０月中旬まで展示されている。