「甘い」美味(うま)ネギ君 日高 特産の軟白長ネギ初出荷【日高】
【日高】町内緑町の門別町農協農産物集出荷場で13日、特産の軟白長ネギ「美味(うま)ネギ君」が初出荷された。同農協では5戸が軟白長ネギの生産に従事しており、今年の取扱高目標は130㌧、7800万円。
この日出荷したのは、同農協軟白長葱部会長の法山啓二さん(66)。持ち込まれた540㌔、90箱の軟白長ネギは検査を受けた後、川畑龍同農協農産課長、同軟白長葱部会長、同部会員ら関係者が見守る中、手際よく作業が進み、札幌みらい青果へ送られた。6月に入ると全ての生産者が出荷する。
同農協の軟白長ネギは、他と比べ白い部分が多く甘みがあり美味しいと消費者から好評。小売り価格は高めだが捨てる部分がほとんど無く、品質の良さが価格に反映された逸品で、一度食べ比べるとその差がわかる。
ハウスでもみ殻を使って深く覆うように栽培する方法により、柔らかく白い部分が圧倒的に多い軟白長ネギができる。ホッカイドウ競馬の特別協賛レースなどでPRに努めてきた「美味(うま)ネギ君」のネーミングは正式に登録された。
川畑農産課長は「当農協の施設野菜の切り札としてやってきたが、手作業が多く手間ひまもかかり生産者の高齢化が進んでいたり、ミニトマトの生産に切り替えるなどしてきたため、5戸に減ってしまった」と話す。
平成9年から約25年、美味ネギ君を生産している法山部会長は「今年の出来は結構太めで、柔らかくて甘みがある」と話し、後継者不足や生産者減を心配しながらも、「出来る限り美味しい軟白長ネギを届けたい」と話した。
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