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日高報知新聞

ホースマンとして新たな一歩 育成調教技術者養成研修修了式 第41期生25人が成果を披露【浦河】

修了式を迎えた第41期生25人と関係者

 浦河町西舎の軽種馬育成調教センター(BTC)の育成調教技術者養成研修第41期の修了式が12日、うらかわ優秀ビレッジアエルで行われ、軽種馬育成技術の習得を目指し全国から集まった25人がホースマンとして新たな一歩を踏み出した。

 日本中央競馬会(JRA)の外郭団体BTCは、世界に通じる強い馬づくりを目指して1992年(平成4年)から同研修をスタートさせ、馬産地の軽種馬育成技術のレベルアップに貢献するホースマンを多数輩出している。

 この日修了式を迎えたのは、19歳から26歳までの25人。1年間、騎乗訓練や実技、学科で軽種馬育成の基礎技術や知識を学んだほか、JRA日高育成牧場で育成馬訓致実習など、実践的な技術習得に励んできた。

騎乗の実技査閲で訓練の成果を披露する研修生

 修了式前に行われた騎乗の実技査閲では、保護者や関係者が見守る中、一列縦隊や併走など、訓練の成果を披露した。

 アエルで行われた修了式で、BTCの草野広実理事長が一人ひとりに修了証書を手渡した。研修生表彰では理事長賞、騎乗技術最優秀賞、厩舎作業優秀賞は山下北斗さん(22)、場長賞は湯山清ノ亮さん(23)、学科最優秀賞は安藤倖太郎(20)がそれぞれ受賞し、同松尾雅洋専務理事からトロフィーが送られた。

 式辞で草野理事長は「慣れない寮生活や、厳しい乗馬訓練、教官の指示通りに馬を動かせない中で、つらい思いをしたこともあったと思うが、研修をやり遂げたことは、これからのホースマン人生において自信と誇りになる」と1年間の研修修了をたたえ、「これからの3年間が最も重要な時間となる。5年後、10年後自分がどうなっていたいのかをよく考えながら日々を過ごしてほしい。皆さんは大きな可能性を持っている」とエールを送った。

 研修生を代表して山下北斗さん(兵庫県出身)は「この1年間、様々な経験からたくさんのことを学んだ。何度も諦めそうになったが仲間や教官の支えで頑張ることができた。これからはたくさんの苦難があり壁にぶつかることもあると思うが、ここで学んだことを生かして乗り越えていく」と決意をあらたにした。

 修了証書を手に長坂柊花さん(岩手県出身)は、「仲間や教官のおかげで、課題と向き合って成長することができた。将来は、誰もが触れて乗りやすい馬を育てていきたい」と期待に胸を膨らませていた。

 第41期生は9人が町内、8人が管内、8人が管外の軽種馬生産・育成牧場に就職する。

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