マールとアイヌ語学ぼう 国立アイヌ民族博物館でテーマ展示 白老
白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の中核施設・国立アイヌ民族博物館(佐々木史郎館長)の2階特別展示室で、第6回テーマ展示「ミナ ミナ おばけのマールとすてきなことば」が、5月12日まで開かれている。札幌市生まれの絵本「おばけのマール」のシリーズを取り上げたた展覧会で、制作時の資料などが展示されている。
「おばけのマール」は、札幌市在住のイラストレーターなかいれいさんと同市出身の絵本作家けーたろうさんによる、マールが主人公の人気シリーズ。2005年から23年までに12作刊行され、ウポポイ開業に合わせて制作された第10作は、「ピリカ」など身近なアイヌ語が紹介されている。
テーマ展示名にある「ミナ ミナ」は「笑って 笑って」というアイヌ語。会場にはシリーズの原画や、舞台となった動物園、展望台、時計台、美術館などの施設の資料など約200点が並ぶ。
クラーク像や時計台の模型など、絵本に登場する風景や物に関連した資料も展示する。
アイヌ語を書いたシールも貼っており、子どもたちは事前に渡された「なぞときゲームブック」を手に、謎を解きながら絵本の世界を満喫している。
佐々木館長は「マールと一緒にアイヌ語で遊びましょう」と呼び掛け、担当学芸員矢崎春菜さんも「マールのように道内の博物館などに出掛けていくきっかけにしてもらえたら」と話している。
会期中、毎週月曜と5月7日は休む(ゴールデンウイーク期間中の4月29日と5月6日は開館)。
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