「豪華」「快適」ネオプラン車両 道南バス、貸し切りで再び導入【室蘭】
道南バス(室蘭市東町、長谷川義郎代表取締役社長)は、貸し切りバス「スターライナーN516(ドイツ・ネオプラン社製)」を導入した。2025年に創立100周年を迎える同社の取り組みの一つで、4日に東町ターミナルでお披露目された。
車両は全長11.99メートル・全幅2・5メートル・全高3・8メートル、乗客定員44人。02年製の同型車両は日本に10台しか輸入されておらず、道内で唯一の車両。今後、空調や車内清掃などを整備したのち、早い段階で運用していく考え。
同社では、06年まで室蘭-札幌線などでネオプラン車両を導入していた経緯もあることから、長谷川社長は「懐かしいと感じてバスに興味を持ってもらえる」と期待を込める。全国的に貴重な車両であることから、昨年12月に実施した室蘭夜景ツアーでは道外からの利用客も多く参加した。
車内にはコーヒーメーカーやビールサーバー、Wi-Fiも完備する予定でインターネットやパソコンの使用も可能。天井には間接照明やシャンデリアなどの装飾が施され、高級感を感じられる仕様となっている。
後部座席は「コの字形」のサロンタイプにアレンジ可能。備え付けのテーブルで食事や会議、麻雀などさまざまな場面で活用できる。
同社によると、昨年好評だった「エスコンフィールド北海道」(北広島市)の往復バスツアーや、今年のプロ野球オールスターゲームがエスコンで行われることから、地域を盛り上げられる企画を検討中だという。
長谷川社長は「創立100年の節目に向けて原点に戻り、地域を盛り上げていきたい」と話している。
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