洞爺湖の魅力PR、移住テーマに動画制作 野呂さん、世界規模の映像祭で入選【洞爺湖】
洞爺湖町職員の野呂圭一さん(52)が制作した同町への移住定住をテーマにしたPR動画「Everchanging」が、映像会社などが出品する世界規模の祭典「第6回日本国際観光映像祭」(3月13~15日、釧路市阿寒町)で入選を果たした。有珠山麓の「変動する大地」に魅せられ、同町に実際に移住し、暮らす若者の心の変化にフォーカス。巧みな撮影技術でまちの魅力を伝えている。
同町政策推進課課長として、移住定住部門を担当する野呂さん。これまで撮りためた映像と地域おこし協力隊として、実際に移住しカフェを営む男女5人に出演してもらった。知り合いの映像プロデューサーから評価を受け、同映像祭への出品を勧められたという。
同映像祭は国際部門に1036本、日本部門242本に応募があり、観光誘客やスポーツツーリズム、ホテル・リゾートなど7部門で実施。野呂さんの作品は「シティープロモーションや移住促進」の1部門で入選した。
約4分の動画では、空撮やドローンなどで有珠山の火口や噴火による災害遺構、洞爺湖などを紹介。ユネスコの世界ジオパークに認定される洞爺湖有珠山ジオパークの「変動する大地」を舞台に、雄大で四季折々に表情を変える自然の魅力を紹介している。
自然や景色だけなく、人にも焦点を当てた。周期的に噴火を繰り返す有珠山の麓に住み、怖さではなく、その恩恵、魅力に少しずつ魅せられていく若者の心の移り変わりを表した。「変化がもたらすのは困難でなく、新しい発見と成長。自然と共生することで人生をより豊かにする」と締めくくっている。
野呂さんは、洞爺湖の恵まれた自然、景観、そして温泉、食など地域の良さを強調した上で「(動画で)住む人の笑顔から人間性の良さ、関係性を感じ取ってほしい」と話している。
動画は洞爺湖町公式ユーチューブにアップしており、誰でも見ることができる。
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