福島町、マコンブ、ウニの種苗生産センター完成【函館】
【福島】町日向の福島漁港(福島地区)内で整備を進めていた町水産種苗生産センターが完成した。主力魚種のマコンブとウニの生産を支え、「つくり育てる漁業」を推進する拠点として、基幹産業の漁業の安定生産へとつなげる。
生産コストの軽減と作業の効率化を図るため、既存の種苗生産施設を統合し、アワビの陸上養殖施設に隣接して整備した。建物は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造平屋で、約1063平方メートル(コンブ部門約469平方メートル、ウニ部門約245平方メートル)。
コンブの種苗は10月に天然の母藻を採取し、種苗糸に着生させる。生産能力は年3万4500メートルで、既存施設より4500メートル分向上した。育成水槽1基当たり35台にはLED(発光ダイオード)照明を使用して、成熟を促す。
生産するウニはキタムラサキウニで、能力は年200万粒。8月下旬に採苗を始め、翌年5月下旬まで育成する。幼生飼育室、屋内飼育室、屋外水槽と段階を経て10ミリ程度で放流サイズとなる。
3月25日に同センターで竣工(しゅんこう)式が開かれ、鳴海清春町長、運営主体となる福島吉岡漁協の阿部国雄代表理事組合長(北海道漁業協同組合連合会代表理事会長)があいさつ。来賓の逢坂誠二衆院議員、冨原亮道議会議長らとともにテープカットし、地域振興拠点の誕生を祝った。
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