サケ豊漁に期待込め マルスイ浦川漁業 新造船「第三十三太洋丸」が進水【浦河】
荻伏漁港で3月28日、サケマス定置網漁船の19㌧型新造船が披露された。31日には竣工を祝う仏式の安全祈願と魂入れを行い豊漁に期待を込めた。
新造船は日高中央漁協(本所・浦河町、向井進組合長)が船主・リース事業者で、町内浜荻伏のマルスイ浦川漁業(浦川聡社長)が借受者の「第三十三太洋丸」(19㌧、乗組員13人)。
釧路管内厚岸町の運上船舶工業の造船によるアルミ合金船(船体長約26・5㍍)で、サケマス漁などに必要な最新装置を搭載している。
建造費約1億9千万円の同船は、中核漁業者の収益向上を図る国の令和3年度(2021年)補正予算「水産業競争力強化漁船導入緊急支援事業」に基づき、マルスイ浦川漁業に10年間リースする漁船(国補助金約50%、残りは漁協50%と消費税10%)。漁協負担分と消費税分を同社が支払い、完済後は同社の所有となる。
来年3月に船下ろしと化粧直しをして改めてお披露目する予定だ。関係者や地域住民ら80人ほどが駆けつけ、関係者が船上で仏事による新造船の完成と安全操業・豊漁を祈祷した。
浦川社長は「先代の船は2005年ごろから18年使い大漁させてもらったが、負けないくらい大漁できれば。思ったとおりの良い船が完成した。新造船で20日から春定置漁の網入れを行うが若い衆も一致団結している」といい、向井進組合長も「大漁と漁協の水揚げ増にも期待したい」とし、今後の漁模様に期待をかけていた。
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