苫小牧保健所 注意呼び掛け 食べないで! 浜厚真海浜公園に 大量のホッキ貝
厚真町浜厚真の浜厚真海浜公園に先月末、大量のホッキ貝が打ち上げられ、大勢の人が集まる事態となった。2日も海岸付近まで乗用車で乗り付け、潮干狩りを行う人の姿が見られた。苫小牧保健所は「打ち上げられてから日にちがたっており、安全性が担保されない」と食べないよう注意を呼び掛けている。
東胆振では3月29日に強風が吹き荒れ、室蘭地方気象台によると厚真町は最大瞬間風速19メートルを観測。ホッキ貝は同30日、砂浜一面に打ち上げられた。道の規則で殻長7・5センチ以上の物は捕獲できるとされ、素手で貝を捕まえる人の動画がSNSに投稿されたり、テレビのニュースで流れたりした。
2日も、苫小牧や室蘭、札幌ナンバーの乗用車も公園を訪れ、大勢の人がホッキ貝を探し歩いた。平取町から来た無職男性(85)は「きょうは何もなかった」と苦笑いしていた。
北海道総合研究機構栽培水産試験場(室蘭市)は「しけの影響などで、砂に潜っていたホッキ貝が浜に打ち上げられることは時折ある」と説明する。苫小牧保健所は「加熱しても毒素が消えない可能性がある。食べるのは控えてほしい」としている。
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