水溶液の性質を調べる実験に夢中になる参加者

　理科実験を楽しむ「ＤＥＮＺＡＩ環境科学館・科学クラブ」の体験教室が、室蘭市本町の同館であった。子どもたちは、同クラブの活動の魅力に触れながら実験を楽しんだ。

　同クラブは小学４～６年を対象に５月～翌２月までに全１７回の講座を実施。各学年ごとにコンピューターによる設計支援（ＣＡＤ）や電流の化学作用、ドライアイスの性質などさまざまな実験を行い学びを深めている。

　この日の体験教室には、親子ら約２０人が参加。「水溶液の性質」をテーマに実施した。子どもたちは水やアンモニア水が入った試験管にスポイトで指示薬をたらして色の変化を観察。中性や酸性、アルカリ性それぞれの性質に関心を示していた。

　ドライアイスを使った実験では、アントシアニンやＢＴＢ溶液などの指示薬が入ったメスシリンダーを六つ並べた。ドライアイスを入れるとそれぞれの液体は酸性やアルカリ性の強弱により、赤や黄、青、紫に変化。大量の煙も立ち上がり「すごい」「不思議」などと驚きの声が上がった。

　実験に興味があったという坂元あさひさん（室蘭市蘭北小３年）は「酸性や中性で色が変わるのを初めて知った。とても楽しかったので、科学クラブに入ってみたい」と話していた。