国鉄型気動車「キハ54」運行終了 JR釧路駅でお見送り【釧路市】
16日からのJRダイヤ改正で、釧網線で国鉄型気動車「キハ54」の運行が終了するのを受け15日釧路駅で、有志らが最終列車の「お見送り」を行った。沿線各地から集まった鉄道ファンら11人が、長らく釧網線の主力を担った車両の労をねぎらった。
北海道向けのキハ54は国鉄末期の1986年に製造され、道内各地で地域の足として活躍してきた。今回のダイヤ改正で、釧網線は普通列車の全車両が根室線などで運行しているH100系電気式気動車に置き換わる。JR釧路支社は置き換えの理由について「空調装置搭載で快適性が向上するほか、メンテナンス負担の軽減とコスト削減につながり、車椅子対応トイレでバリアフリー化を図る」ためとしている。
当日は見送りに訪れた有志のほか、最終列車をカメラに納めようと多くの鉄道ファンが同駅を訪れた。同日午後10時13分発の摩周行きの発車に合わせ、有志らがホームで横断幕を掲げ最終列車を見送った。鉄道ファン歴50年の市内の自営業、小島祐二さん(61)は「乗りなれた車両の最後を見送ることができてよかった。引退はさみしいが、時代の流れなので仕方がないとも思う」と別れを惜しんだ。
釧網線から引退したキハ54は、花咲線で運用する予定。道内ではこのほか、宗谷線、留萌線および函館線の一部区間でも運用が続く。
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