全商主催の検定試験で３種目以上の１級を取得した生徒

　函館商業高校（藤田和秀校長）の全日制を卒業した今年度の３年生１５０人のうち８２人が、全国商業高等学校協会（全商）主催の検定試験で、全９種目中３種目以上の１級取得を達成した。

　試験は簿記や英語、ビジネス文書、ビジネス計算。情報処理、ビジネスコミュニケーションなど９種目。同校では在学中に１級の３種目以上で合格を目標にしている。問題の難化で合格率は年々低下傾向にあるものの、今年度全日制３年生の１級三種目取得率は５５％。２９人が４種目、５人が５種目で合格を果たした。

　５種目合格者のうち、情報処理科の木村姫華さん（１８）は「全商の検定では、日々の授業で学んでいることが問われる。しっかり授業に取り組むことが合格につながった」と笑顔を見せる。国際経済科の石川実さん（同）は、２年の夏に合格した「ビジネス計算」を皮切りに、卒業間際の今年２月に「商業経済」で５種目合格を達成。「あきらめない気持ちが大事」と後輩にアドバイスする。

　木村さん、石川さんのほか、情報処理科の磯貝飛々樹さん（同）、同科の金丸亜弥花さん（同）、佐藤あすかさん（同）が５種目合格を達成した。