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函館新聞

山本理顕氏にプリツカー賞 未来大関係者も喜び【函館】

山本理顕氏が設計した未来大校舎の内部。間仕切りがなく広々とした空間が特徴的だ

 〝建築界のノーベル賞〟と称されるプリツカー賞に、公立はこだて未来大学校舎(函館市亀田中野町)の建築設計に携わった山本理顕氏(78)が選ばれた。未来大に象徴される斬新な思考に基づいた設計が高い評価を受けたことに、設計当時を知る未来大の関係者も喜びにわいた。

 未来大校舎は地上5階建て、延べ床面積2万6839平方メートル。高さ20メートル、幅、奥行きいずれも100メートルのワンボックス型で、市が1997年に実施したプロポーザル(提案型)コンペを経て山本氏らでつくる共同体に決まった。

 山本氏は2021年、未来大開学20周年を振り返る連載で本紙の取材に応じており、校舎全面と教室内をガラス張りにし、校舎全体をワンルームのような空間に仕立てたことについて「人と人とのネットワークが重要になるという考え方で手掛けた」と話す。さらには「大学づくりを担った開学計画策定専門委員会が教育は完全にオープンにしなくてはならないと主張し、むしろガラス張りにしてほしいと伝えてきた。私と考え方が一致して感動した」と明かし、策定委や市が信頼を寄せてくれたことも大きかったとする。昨年9月には同大で講演を行い、設計の狙いや過程を紹介した。

 同大教授で計画策定委のメンバーだった美馬のゆり氏(63)は「自分ごとのようにうれしく、大学だけではなく卒業生、市民にとっても誇り。校舎は新たな学習環境の在り方としてシンボルになっていくことだろう」と喜ぶ。当時を振り返り「計画策定委は皆30代の若者。女性や若者に任せてみるプロジェクトの象徴になったと思うし、函館の街が新しいものを受け入れてくれる文化やマインドの表れでは」と話している。

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