五稜郭病院、道南初のIBDセンター開設 炎症性腸疾患の患者に対応【函館】
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IBDセンターで治療に当たる(左から)平山大輔医師、小林センター長、古川副センター長
函館五稜郭病院(中田智明院長)は、炎症性腸疾患(IBD)の患者に対応するため、消化器内科にIBDセンターを開設した。患者の増加が背景にあり、専門のチームが潰瘍性大腸炎とクローン病の治療に当たる。専門のセンター開設は道南の医療機関で初めて。小林寿久センター長(58)は「地域のクリニックなどとも連携し、炎症性腸疾患に苦しむ人の力になりたい」と話している。
潰瘍性大腸炎やクローン病を総称して炎症性腸疾患と呼ばれる。患者は国内で合わせて約30万人いるといわれ、特に若年層の患者が増加傾向という。原因不明で根治は難しく、国の指定難病にもなっている。
道南圏でも患者数が増加。治療経験が豊富な古川滋医師(54)らが昨年、同病院に加わり、環境が整ったことで今年1月にセンターを開設した。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症ができ、下痢や腹痛などの症状が出ることから、頻繁にトイレに行かなければならない。副センター長を務める古川医師は「若い人の場合、学校や仕事にも影響を及ぼしてしまう。社会的支援や理解が必要な病気」と強調する。
センターでの治療は投薬が中心。医師のほか、看護師や薬剤師、栄養士ら医療スタッフが協力して治療に当たる。地域のクリニックからの紹介がメインで、毎週水曜日に診察する。小林センター長は「治療に力を入れるのはもちろん、病気についての周知活動にも努めたい」と語る。
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