「ホッキだし塩ラーメン」商品化 マルトマ食堂の味家庭でも気軽に
西山製麺(札幌市)は、苫小牧市汐見町の飲食店マルトマ食堂(三浦未店長)の「ホッキだし塩ラーメン」を商品化した。ホッキ貝のエキスをベースにしたスープで、甘みとこくのある店の味を再現し、西山製麺伝統の生ちぢれ麺を使用。1袋2人前(316グラム)で希望小売価格432円。3月1日から道内外のスーパーで販売する。
マルトマ食堂はテレビ番組などでも引っ張りだこで、西山製麺がその全国区の人気に目を付けた。同社ちぢれ麺を同食堂で普段から使っている縁で、昨秋から商品開発を進めてきた。スープはいずれもエキスで、ホッキ貝をベースに、ホタテやアサリで貝の風味を増し、鶏肉や豚肉、野菜をブレンドし、深みのある塩味に仕上げた。
同食堂のラーメンは、三浦店長(45)の父秀夫さん(77)の創業当初から、半世紀にわたって出しているメニュー。スープはホッキカレーなどの基にしており、三浦店長は「何を作るにも、うちの基本。野菜の甘みとこくが特徴」と話す。商品化に向けて何度も試食し、「うちの味にしっかり近づけてくれた。気軽に家庭で味わってもらえる」と太鼓判を押す。
西山製麺取締役の民野雅人国内事業部長(62)は「人気店の看板メニュー。スープメーカーと協力し、何回もサンプルを比べて作った」と振り返り「自信を持って出せる。道外企業へのプレゼンテーションも好評だった」と強調。商品はスープと麺のみで、ホッキ貝そのものは入っていないが、「ご家庭でホッキや野菜を入れてもらえれば、よりお店の味を楽しめる」とアピールしている。
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