コンサドーレの取り組みが紹介された異業種交流講演会

　２０２３年度異業種交流講演会が、白老町役場で開かれた。サッカーＪリーグ１部（Ｊ１）の北海道コンサドーレ札幌が立ち上げた、総合型地域スポーツクラブ・一般社団法人コンサドーレ北海道スポーツクラブの岩崎亮輔代表理事が「北海道にスポーツのある日常を。」をテーマに、コンサドーレとしての取り組みを紹介した。

　同法人は１４年２月に設立。サッカースクールをはじめ、女子サッカーやバドミントン、カーリングのチームなどを運営している。

　岩崎代表は２２年２月に代表理事に就任。スポーツクラブの理念に「北海道にスポーツのある日常を。」と定めた。「スポーツの魅力と楽しめる環境を北海道の皆さんにお届けすることが役目」と述べた。

　コンサドーレは数年前からアジア戦略を立ち上げ、タイのチャナティップ選手（２１年まで在籍）を獲得するなどしている。サッカー文化が盛んな東南アジアをマーケットに放映権料獲得に向け、アプローチをしているという。

　北海道は観光が盛んでもあり、アジア圏からの来客が多い点も理由に挙げた。「タイの選手が加わることで、北海道を知ってもらうことに取り組んだ」と説明した。

　北海道から東南アジアに進出したい企業もあるといい「タイのサッカーチームはオーナー制。サッカーを通して、オーナーに直接会えて話ができるといったマーケティングも行っている」と紹介した。

　バドミントンチームを立ち上げた経緯については、「アジアではバドミントンが有名で、それを通じて同じアジア戦略ができるのではないかという思いもある」と解説していた。

　講演会は町内の工業団地などに進出した企業を中心につくる「立地企業連絡協議会」と、経済団体関係者で構成する「白老経済懇話会」の共催で、異業種の交流を深める目的で開催。コロナ禍で中止していたため４年ぶりとなった。

　白老町と株式会社コンサドーレ、同法人は２２年７月に地方創生の実現を目指した包括連携協定を締結している。