記念撮影する（左から）松浦部長、熊木さん、福田社長、岡下部長

　道開発局主催の「わが村は美しく―北海道」運動第１１回コンクールで、函館ブロックの奨励賞に輝いた「ハコダテフィッシャーマンズ」の表彰式が函館市役所であり、函館開発建設部の岡下淳部長が発起人の熊木祥哲さん（４３）＝函館市漁協所属＝に表彰状と記念ののぼりを手渡した。熊木さんは「みんなで函館の水産業を変えていきたい」と決意を新たにした。

　コンクールは２００１年から隔年で実施。今回は全道５６市町村から６３団体の応募があり、ブロック審査で優秀賞１２団体、奨励賞１８団体が決まった。函館ブロックは６団体が応募し、優秀賞１団体、奨励賞２団体が受賞。表彰式は１６日に行った。

　フィッシャーマンズは、熊木さんを中心に会員４人で２０２０年に設立。自分が捕った魚を持ち寄ってマルシェを開いたり、未利用魚に着目し商品化に取り組んだりして漁師自らが現状を発信し、周りを巻き込むことで函館の水産業の発展に貢献している。

　表彰式で、岡下部長が「今後も漁業の格好良さを伝えてほしい」と励まし、市農林水産部の松浦真人部長が「魚を愛し、地元を愛し、浜の活性化につながる魅力ある取り組み。未利用魚の活用で市も連携したい」とあいさつした。

　熊木さんは「人に恵まれ、いい化学反応が生まれた。まだまだ困っている漁師がいると思うので、思いのある人は声を掛けてほしい」と意気込んだ。フィッシャーマンズの活動を応援する福田海産（函館）の福田久美子社長も駆け付け「イカが捕れないから、フィッシャーマンズと協力しホッケのフライなど捕れる魚で事業を展開している」と話した。