清流日本一 美化続け32年 「歴舟川守る会」解散【大樹】
大樹町の町民有志で構成する「歴舟川の清流を守る会」(奥田眞行会長)の解散総会が25日、町経済センターで開かれ、「清流日本一」を町内外に発信した32年間の活動にピリオドを打った。奥田会長は「高齢化に伴い事故が一番心配された。解散は残念だが、清流を復活させたことは誇りに思っている」と振り返った。
同会は1992年3月、会長の奥田さん、事務局長の伏見松男さんを中心に発足。環境庁(当時)の水質調査で測定値が基準を超過したのがきっかけ。「清流日本一」の復活・継続を目的に、河川清掃や雑草除去などの環境美化に取り組んだ。
歴舟川は現在、環境省の調査で19回連続して清流日本一を継続。この間、住民参加の活動が評価され、十勝環境賞(十勝毎日新聞社主催、2000年)の特別賞、環境省の水・土壌環境保全功労者表彰(11年)などを受賞した。
一方でメンバーの高齢化は著しく、昨年度の活動を区切りに解散する方針を固めていた。解散総会には12人が参加、終了後の懇親会で会の歩みを和やかに振り返った。伏見さんは「会員の尽力に心から感謝したい。今後は歴舟川を守る若い世代の活動に協力したい」と話している。
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