青山市長（右）に大ホール存続を訴える署名を手渡す三村会長

　室蘭市が２０２６年度末の廃止方針を示している幸町の室ガス文化センター大ホールについて、室蘭文化連盟（三村美代子会長）は１６日、存続を求める署名２０４７筆を青山剛市長に提出した。

　同連盟が２０２３年８月から始めた署名活動は１月３１日で終了。２回目の提出で、合わせて１万１９９０筆を集めた。

　この日は文化連盟に加盟している２１団体の代表ら１７人が同センターを訪れた。青山市長に対し、「市の公共建築物等長寿命化計画に設定している目標使用年数（２０３４年）に達するまで使わせてほしい」「施設をもっと売り込むことはできなかったのか」などと意見した。

　署名を受け取った青山市長は「決して文化を軽んじているわけではない」と答え「わがまちの文化振興を皆さんと維持し、どう継承していくかが大切だと思っている」と理解を求めた。

　老朽化が進む同センターを巡っては、市は維持、改修に約６億円かかるとし、２６年度末をめどに廃止する方針を示している。管理棟、リハーサル室は残すとし、代替え施設に挙げる輪西町のわにホール市民会館に関して、音楽ホールの大幅な改修は取りやめるなどと説明した。