ピンク色のシャツやマスクを着用して本会議に臨む市議と市執行部ら

　第１回登別市議会定例会は１５日、本会議を続開した。いじめ反対の意思表示をする日「ピンクシャツデー」の推進と、２８日に市内の高校生らによる「ピンクシャツ大作戦ｉｎ登別」への参加の意思表示として、市議や市執行部がピンク色のシャツやマスクを着用した。

　市では２０２１年の「鬼っ子フォーラム」をきっかけに、高校生らが学生実行委員会を組織し、２２年から毎年２月にピンクシャツデーにちなんだ取り組みを実施している。

　今年も１月２６日に同実行委のメンバーが市役所を訪れ、小笠原春一市長や辻弘之市議会議長らに協力を依頼していた。

　本会議では、出席した市議や市執行部、議会事務局職員ら約４０人が、同実行委が製作したピンク色のＴシャツや各自が用意したマスクを身に着け、いじめ反対運動への連帯を示した。

　辻議長は「ピンクシャツの議会が一つの呼び水となって、２８日に向けて市民の皆さんへの周知になれば」とし、同実行委に向けては「皆さんが考えて行動してくれたことで、キャンペーンができていることがうれしく思う。私たち大人も多様性について考える機会になった」とたたえていた。

　本会議では、幌別小と幌別東小が来年４月に統合することに伴う、登別市立学校設置条例の一部改正についてなど議案６件を原案通り可決した。

　残る議案のうち、予算・決算委員会に１４件、総務・教育委員会に３件、生活・福祉委員会に４件を付託。新生町の住民らから提出された「地域住民に必要とされる公園づくりについて」の請願は観光・経済委員会に付託した。