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釧路新聞

新鮮な野菜道内各地へ 釧路港拠点に流通体制構築【釧路市】

釧路市公設地方卸売市場で野菜を下ろした後、各市場に向かうトラックに荷物を積み替える

 4月からトラックドライバーの時間外労働時間の上限が規制されることで生じる「物流の2024年問題」で、消費者が新鮮な野菜を入手しづらくなることが危惧されているが、道内では釧路港を拠点とした野菜物流の体制が構築されている。釧路市公設地方卸売市場など道内の卸売市場と運送会社の浜中運輸(浜中町)、関東地方の荷主が連携し、22年11月から運用を始めた。

 従来、関東地方から出荷された北海道向けの野菜の多くは茨城県の港からフェリーで苫小牧港に運ばれ、大消費地である札幌を経由して釧路など道内各地にトラックで陸送されていた。しかし、荷物が集中する札幌では積み卸しに時間がかかる上順番待ちも生じ、3~4時間トラックが足止めされることもあった。収穫した翌々日の朝に野菜を競りに掛ける「3日目販売」を維持するためには、こうした時間ロスの解消が課題だった。

 新たに構築した体制は、釧路港と茨城県・日立港の間を定期的に結ぶほくれん丸(ホクレン農業協同組合連合会)を利用し、釧路から帯広、北見、旭川の市場へ野菜を陸送する。2022年11月に運用を開始した。

 ほくれん丸は関東向けの生乳を日立港へ運搬しているが、釧路に戻る便に関東で生産した野菜などを積み込む。積み荷は、群馬県・新田みどり農協のネギやホウレンソウ、神奈川県のダイコンなど3事業者の荷物。各荷主のトラック3台を載せた船は午後6時に日立を出港し、翌日午後4時ごろ釧路の市場に到着。釧路分の野菜を下ろした後、各市場に向かうトラックに野菜を積み替え、その日中に届ける。

 陸送を担う浜中運輸の神林剛専務は「これまでは苫小牧に行くだけで大変だったが、釧路から直接各地に運ぶことができるだけでも大きい。全体で5~6時間削減が可能となった」と効果を実感する。

 釧路市公設地方卸売市場を運営する丸中釧路中央青果の生江賢彦常務は「一年経過したが、順調に運用している。新鮮な野菜を届けるため関係者が一体となった取り組み」と話している。

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