ICT教育を考える 全学年、各科目で活用 網走東小で公開研修会【網走】
【網走】パソコンやタブレット、電子黒板などの情報通信技術を活用した教育「ICT教育」の活用を考える研修会が網走東小で開かれ、ICTを使った同校の授業が公開されたほか、専門家による講演が行われ、教育関係者や保護者らがICTについての知見を深めた。
同校は、市の学校教育研究実践指定校、地域連携研修主体校となっているほか、グーグルのパートナーシップ自治体事例校でもある。
この研修会は「網走の子供たちの可能性を引き出す『個別最適な学び』と『協働的な学び』の実現に向けたICTの活用~市内全校の連携によるICT活用の推進」がテーマ。同校と市教委の主催で行われた。
公開授業では、全学年の授業が公開され、参加者がその様子を自由に見学した。
1年と2年、5年の国語、3年の道徳、4年の算数、6年の家庭科と科目は違いながら、共通しているのは教室の児童全員がタブレット端末を使い、操作しながら学習していること。教室に置かれた大型モニターにも、児童が使うタブレットの画面が映し出され、リアルタイムで情報が共有されるのも特徴となっている。
1年生の国語では児童がクイズを出し、ほかの児童が質問をしながらその答えを探るという授業で、児童は最初に思いついた答え、質問から導き出した答えとタブレットに入力。タッチパネルになっている画面を触れたりと、タブレットを手際よく操作していた。
さらに上の学年になると、動画に撮影した演説を見返してチェックしたり、児童の出した意見がグループ分けされると、教室全員のタブレットにすぐ反映されたりと、ICTを活用した授業が繰り広げられた。
参加者はタブレットの画面をのぞきこんだり、操作する様子をスマホで撮影したりと、同校のICT活用に注目していた。
研修会ではこの後、全日本工学研究協議会全国大会に参加した伊地知卓也さんが参加報告。指導案やアプリ、ゲームと行った学習体験を発展させるためのオンラインツールを提供する「グーグル・フォー・エデュケーション」日本統括で、市の教育デジタルフェローを務める小出泰久さんが、研究会テーマに沿って講演した。
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