釧路勢5選手活躍 U18女子アイホ、トップDiv昇格に貢献【釧路市】
アイスホッケーの女子U18世界選手権ディビジョンⅠ・A(2部相当、1月6~12日・イタリア)で、日本代表が2年ぶりに優勝し、来季からアメリカやカナダといった強豪国と争うトップディビジョンへの昇格を決めた。代表のうちDaishinのDF佐藤虹羽選手(釧商業高3年)が主将としてチームをけん引したほか、DF岸部冴来沙選手(釧工業高3年)、FW多田藍選手(釧江南高2年)、FW譜久山陽菜選手(同1年)、DF多田梨乃選手(釧鳥取中3年)の釧路勢5選手も出場、大会制覇の一翼を担った。
参戦した日本代表はFW11人、DF7人、GK3人の計21人で構成。大会には6カ国が出場し、総当たりのリーグ戦で頂点を競った。
日本は初戦のデンマークを4─1で破る好スタートを切ると、ハンガリーに2─0、オーストラリアに3─0、フランスには6─2で白星を挙げた。勝てば文句なしで優勝が決まる最終イタリア戦でも、第1ピリオドに多田藍選手のゴールなど一挙4点を奪う猛攻を浴びせ、6─1で快勝。無傷の5連勝で金メダルを獲得した。
岸部選手は佐藤選手と共に主力の第1セットで尽力。チームに欠かせないDFとして活躍し「U18では最後の世界選手権。失点を少なく抑えながら優勝することができてよかった」。姉妹で出場した多田藍選手と多田梨乃選手。姉の藍選手は「ロースコアの展開となったハンガリー戦でゴールを決めることができて、少しはチームに貢献できたと思う」。妹の梨乃選手は「2回目の世界選手権。1回目は出場機会が少なかったけど、今回はチャンスをもらえて、自分の役割やチームのためになることを全力で果たせた」。譜久山選手は「主力と比べると長く試合に出場できず、見て学ぶことが多かった。中学3年生の子が活躍していて悔しかったので、もっと成長していく」とそれぞれ話した。
昨季の世界選手権に引き続き主将を務めた佐藤選手。「去年はトップディビジョンだったこともあり、全試合タイトで、チームのメンタルをどう上げていくかといった面が難しかった」と回顧する。悪戦苦闘した大会から1年がたち「(主将は)もう慣れた。今回は一番年上だったので、自分から率先して声を掛けに行き、『仲の良いワンチーム』づくりに重点を置いてきた」と貫禄が付いた。
努力家のキャプテンがつくりあげた「ワンチームの日本」は、結果として圧倒的な力でトップディビジョンに昇格した。個人としてもDFながら、3ゴール3アシストを記録する大暴れで、背中でも成績でも魅せた。「チームを引っ張れたと思いたい。後輩たちにはトップに残り続けてほしい」と笑顔で語った。
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