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釧路新聞

北方領土の現実知って 漫画化事業第3弾、あす動画配信【根室】

 【根室】千島歯舞諸島居住者連盟(略称・千島連盟)根室支部の「元島民体験談」漫画化事業の第3弾「色丹島編」が完成し、「北方領土の日」の7日、動画配信サイト上で公開する。今回の主人公は色丹島で漁業を営んでいた木根繁さん(86)で、旧ソ連軍の侵攻で生活が一変した状況や島の記憶を語り継ぐ決意が描かれている。

 漫画化事業は若年層に関心を持ってもらおうと2021年から始めた事業で、スライドショー的に動画化した漫画をユーチューブに公開している。角鹿泰司支部長(86)=歯舞群島勇留島出身=は「われわれが行ってきた返還運動と、3、4世に引き継がなければならない運動は大きな違いがあり、魅力ある運動として広がってほしい」と期待を寄せた。

 21年の国後島出身の古林貞夫さん(85)編、22年択捉島出身の長谷川ヨイさん(92)編に次ぐ第3弾。漫画制作は今回も市内在住のイラストレーター大内さゆりさん(33)で、昨年6月から取材をはじめ、今年1月に完成した。

 大内さんは「楽しいときは鮮やかな色合い、つらい話は暗い色使いで見ている人が感情移入しやすいようにした。言葉のニュアンスに根室らしさを出したいと思い、ナレーションは地元の友人に頼んだ」と振り返った。

 木根さんは色丹出身者と、その家族らでつくる色丹会の6代目会長で、根室市内で漁業を営む。木根家は戦前、根室に拠点を置きながら家族8人と従業員30人が5~11月に色丹島でタラ加工などの漁業を営んでいた。

 前根室支部長の宮谷内亮一さん(享年79歳)の命日に当たる5日に開かれた完成披露試写会で、木根さんは「後継者なり、2世3世に北方領土の現実を知ってほしいと活動してきた。全国に広める良い機会だと思う」と話した。動画は約9分、7日午前10時から配信予定だ。

体験談漫画化事業の色丹島編主人公の木根さん(右)とイラストレーターの大内さん

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