北光丸を能登に派遣 被災した漁港や海洋調査【釧路市】
水産研究・教育機構(横浜市)は1月31日、水産庁と石川県の要請を受け、釧路港を拠点とする漁業調査船「北光丸(902㌧)」を能登半島地震で大きな被害を受けた外浦地域や舳(へ)倉(ぐら)島周辺の漁港、漁村と海洋環境の情報収集のため派遣した。
能登半島地震では沿岸部の地盤が4㍍隆起し海岸線が200㍍以上後退するなどの状況が確認されていることから、漁港やその周辺の被害状況や藻場、海底の状況などの詳細を調査する。また、県が設定した12地点の漁場の水温や塩分、pHなど海洋環境の情報を収集する。
北光丸にはドローンのオペレーターや海洋観測などの専門家4人を含む22人が乗り組み、現地では2月2~5日ごろにかけて調査を行う予定。
釧路市知人町岸壁を出航する北光丸を見送った中山一郎理事長は「漁業の復興に貢献するため、まずは現状把握をしたい」と話した。
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