北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

室蘭民報

近づく春節、訪日客続々 コロナ前超える勢い【登別】

駅ではポーターサービスも

多くの訪日客で活気づくJR登別駅。コロナ禍前のにぎわいが戻っている=29日

 中華圏の旧正月・春節(2月10~17日)を前に、JR登別駅で29日、観光客の荷物を運搬するポーターサービスが始まった。登別市が昨年末に発表した、2023年度上期の観光入り込み数は、19年度比の9割まで回復。新型コロナ禍で低迷していた観光機運が盛り上がり「コロナ禍前よりも客足が増えている」との声も。道内屈指の湯どころとして湯まつりなど多彩なイベントを企画しており、関係者らがおもてなしに全力を注いでいる。

 朝から快晴に恵まれた29日の登別駅。午前中にもかかわらず、大型のキャリーケースを手にしたインバウンド(訪日客)が続々とホームに降り立った。この日からスタートした手荷物運搬補助の同サービスもフル稼働し、観光のまちならではの光景が戻っていた。

 同サービスは、春節に合わせて、増加する訪日客の利便性向上によるホスピタリティの取り組み。市と登別国際観光コンベンション協会が2015年度から実施している。20、21年度は中止しており、今回で7回目。3年ぶりとなった22年度は、21日間で3134個の荷物を運んだ。

 手荷物はボストンバッグやキャリーケースなど大小さまざま。日本語や英語、繁体字など多言語で「無料ポーターサービス」と記されたオレンジ色のビブスを身に着けたポーター9人が、分担しながら観光客の荷物を持って階段を昇降。思いもよらぬサービスに観光客も「ありがとう」と感謝していた。

 2月18日まで実施する。同協会の大野薫専務理事は「登別にまた来てくれるリピーターになってもらうために、ポーターサービスは重要な取り組み」と強調。「最近では、登別市観光交流センターヌプルに荷物を預けて、マリンパークニクスを訪れる観光客も多いと聞く。温泉街でも平日、休日問わずにぎわっている。コロナ禍前以上に客が増えているのではないか」と話す。

 JR北海道鉄道事業本部営業部専任課長の平沢信さんは「昨年のクリスマス時期から訪日客が格段に増えている。札幌や函館と同様、登別への入り込みも多い。春節のピーク時にはさらに増えていくのでは」と見込む。

 登別温泉街から車で20分ほどの位置にあるカルルス温泉サンライバスキー場でも、訪日客の利用が増えている。勝間康則支配人は「香港やマレーシア、韓国が顕著。温泉街からスキー場までのバスに10人単位で乗車するグループもいる」という。国内では九州の高校がスキー学習で訪れたり胆振管内の高校生が利用するなど、かつてのにぎわいが戻ってきている。

観光客の荷物を運搬するポーターサービス=29日、JR登別駅

関連記事

十勝毎日新聞

珍しい白のエゾタヌキ 動物園で保護も死ぬ【帯広】

 十勝管内の牧場内で4月23日朝、エゾタヌキの白い個体が衰弱した状態で見つかった。一時保護を経て引き受けたおびひろ動物園が治療していたが、同27日に死んだ。この個体は色素が減少して白くなる「白変種...

十勝毎日新聞

宇宙開発学べるツアー 今月中にも第1弾【大樹】

 大樹町が整備を進める北海道スペースポート(HOSPO、宇宙港)の運営会社スペースコタン(小田切義憲社長)と、北海道オプショナルツアーズ(札幌市)、日本旅行(東京)の3社は、町内で民間の宇宙開発を...

十勝毎日新聞

空き家対策、ホテルで挑む 「和さび別邸」1号店【本別】

 本別町唯一のビジネスホテル「和さび」(池田圭吾社長、北4)は、町内の空き家をリノベーションした「和さび別邸」の1号店をオープンした。地域の懸案事項である空き家対策と新たな顧客開拓を目指す挑戦。大...

室蘭民報

5年ぶり白老牛肉まつり、前売り券販売開始 6月1、2日【白老】

会場変更、駅北観光ゾーンに  5年ぶりに復活する白老牛肉まつり(6月1、2日)の前売り券の販売が始まった。会場をこれまでの白老川河川敷からポロトミンタラ(白老駅北観光商業ゾーン)に変更。初めての...

室蘭民報

新作は「富士」や「羊蹄」 ギャラリー森田オープン【室蘭】

 室蘭市在住の画家、森田哲隆さん(74)の私設美術館「ギャラリー森田」が27日、今季オープンした。富士山や羊蹄山などの新作を含む森田さんの洋画がずらりと並び、来館者の目を楽しませている。  森...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス