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十勝毎日新聞

空き家対策、ホテルで挑む 「和さび別邸」1号店【本別】

 本別町唯一のビジネスホテル「和さび」(池田圭吾社長、北4)は、町内の空き家をリノベーションした「和さび別邸」の1号店をオープンした。地域の懸案事項である空き家対策と新たな顧客開拓を目指す挑戦。大型連休(GW)の予約も入っており、順調なスタートを切った。

和の趣を感じさせる「和モダン」を基調とした「和さび別邸 壱(ピン)」

 同ホテルは老舗すし店「源すし」が2022年に開設し、すしを楽しめる宿泊施設として話題になっている。平均稼働率も8割近くと高く、繁忙期の客室不足を補う取り組みだ。

 同ホテル裏の築26年の木造平屋2LDKを改修し、4月19日にオープンした。床面積86平方メートル。総費用は資材高騰で1600万円に膨らんだ。

 正式名称は、すし業界の専門用語の数字にちなんだ「和さび別邸 壱(ピン)」。和の趣を感じさせる「和モダン」を基調とし、キッチン付きの広々としたリビングでのんびりできる。定員6人で、ツイン2室と浴室のほか、落ち着いた照明や家具も印象的だ。

 家族連れの利用が多く、町内在住者はパーティー感覚で活用しているという。料金は1泊1人9800円からで、2人目から安くなる仕組み。

 同ホテルによると、家族客や団体客、長期滞在客を取り込む考えで、今後も別邸候補を探す。池田社長は「宿泊者の意見を取り入れ、サービス向上に努めていきたい」と話している。予約や問い合わせは、同ホテル(0156・28・0141)へ。

空き家をリノベーションした「和さび別邸 壱(ピン)」と池田社長

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