仲野校長に寄付金を手渡す齊藤代表（右）

　【網走】一中第46期同窓会（齊藤隆司代表）がこのほど、同校に８万３２８円を寄付した。

　１９９３年３月に卒業した同期の人たちは今月３日、06年以来18年ぶり２回目の同窓会を網走セントラルホテルで開催した。

　同窓生４クラス１４９人のうち33人が集まったほか、当時の教諭も３人、出席してくれたという。札幌や東京、大阪、沖縄など全国から参加があった。中には新潟から参加した同窓生もいたが、幸い能登半島地震の影響はなく、参加できた。

　卒業から30年余が過ぎると、いざ集まってもパッと見は「誰？」という人も多かったが、話をすると思い出し、そこからはみな中学に戻ったように思い出話に花が咲いたり、近況を語り合ったという。

　そんな楽しい同窓会の中、同窓会費の余剰金をどうするかについて幹事会で検討。出席してくれた恩師がそれぞれ１万円ずつを〝ご祝儀〟として包んでくれたこともあり、余剰金は８万円余と予想を上回る高額になったため、齊藤代表が同校への寄付を提案。出席者の了承を得て、今回の寄付となった。

　同校を訪れ、仲野寿浩校長に寄付金を手渡した齊藤代表は「同窓会では、みんな家庭を持っていたり、えらくなっていたりしたが、やはり集まると中学に戻ったようで楽しかった」と同窓会を振り返った。

　また、第46期生が同校に通っていたころは、ちょうど旧校舎の立て替えで、一部が新校舎になった時。「あのころはまだ体育館ができておらず、総合体育館を使っていたはず」などと、同校の思い出を語った。

　卒業生からの思いがけない厚意に「同窓会からの寄付は、これまであまりなかったように思う」と仲野校長。「28年度には本校の創立80周年があるので、その時の記念行事に使いたい」と話していた。