有珠山について学ぶ旅行会社関係者＝２３日午後、洞爺湖ビジターセンター

　洞爺湖温泉観光協会（大西英生会長）は２３、２４の両日、洞爺湖周辺で、北海道旅行業協会・北海道旅行協同組合インバウンド、教育旅行向け研修セミナーを開催した。現地を案内しながら世界ジオパークや世界文化遺産などの恵まれた資産を活用した旅行商品化をＰＲした。

　北海道観光振興機構の支援事業「地域の魅力を生かした観光地づくり推進事業」採択を受け実施。約２０社の関係者を招へいし、有珠山との共生する地元住民の姿、食や温泉といった火山の恵みを売り込んだ。

　初日はサイロ展望台で昼食。洞爺湖ビジターセンターの火山科学館では、有珠山の歴史、１９７７年と２０００年の噴火、さらに噴火のメカニズムなどを紹介した。洞爺湖町職員、観光協会職員との意見交換会も行われた。

　一行は洞爺湖温泉に宿泊。最終日は世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である入江高砂貝塚などを見学した。洞爺湖温泉観光協会は「洞爺湖は生きた教材がたくさんある。ぜひ修学旅行に組み込んでほしい」と話していた。