山形県村山市から届いた「啓翁桜」

　【厚岸】町の友好都市の山形県村山市から同市特産の「啓翁（けいおう）桜」が届いた。町では１５日から、町役場１階ロビーと町長室に飾り、来庁者の注目を集めている。

　同市が２００３年から、友好の証として町に贈っている。啓翁桜は、白く小ぶりな花と細かい枝が特徴で１２月末から３月ごろまで楽しめる品種。祝い事や生け花用として人気が高く、同県は出荷量で全国シェア８割を占める。

　啓翁桜は１１日、２０本の枝が到着した。今年は一部の花芽が寒気にあたったと見られ、つぼみはやや少なめ。１９日現在は、１０輪ほどが開いている。樹木医で町観光商工課職員の百海琢司さんは「昨年は暖冬で開花調整が難しかったと聞く。例年より花は少ないが春の便りを見てほしい」と話す。

　花は今月末ごろまでは見られそうとのことで、枝は苗木にして町内の子野日公園敷地内で植樹する計画。