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函館新聞

函館工業高建築科が西部地区の模型製作、活性化策も提言【函館】

西部地区の模型製作に取り組んだ生徒

 函館工業高校建築科3年生7人は、二本柳慶一建築研究所(杉並町)の協力のもと、函館西部地区の街並みを再現した模型を製作する課題研究に取り組んだ。今年度は大町、弁天町、入舟町付近を600分の1のスケールで表した。製作に向け実施した現地調査の知見を生かし、地域活性化へ課題や解決策をまとめた。

 次世代を担う建築技術者の育成や函館への愛郷心につなげようと2020年度から実施する同校の課題研究授業の一環。今年度は寒川衣々胡さん(18)、稲垣歩果さん(同)、金曽陽香里さん(同)、斉藤萌果さん(同)、 斎藤夢花さん(同)、斉藤凌来さん(同)、渋谷一姫さん(17)の7人が取り組んだ。

 昨年5月から作成エリアを実際に歩いて現地を視察。現地調査で得た情報を基に、地図に区画を張り付け、建築用の断熱材で建物を表現した。製作エリア内には緑の島もあり、植栽用のスポンジや芝生シートを使って忠実に再現した。

 およそ半年をかけて完成し、昨年12月22日に同社であった発表会では製作過程のほか、実際に西部地区を歩いて感じた課題として「空き地や空き家が多く、西部地区の魅力的な景観を損ないつつある」「坂道が多く、交通の便が悪い」などを挙げた。活性化策として西部地区の景観に合うよう空き家のリノベーションを推進することや、函館と同じく坂道が多い長崎市にある斜行エレベーターを導入することなどを提言。「歴史と魅力の詰まった西部地区の良さを引き継ぎ、さまざまな形でまちづくりに貢献していきたい」とまとめた。

 模型製作の取り組みは、昨年9月に函館市内で開かれた「開港5都市景観まちづくり会議」の中でも発表。生徒は函館のほか、横浜、新潟、神戸、長崎の4都市で景観形成やまちづくりに取り組む官民関係者とともに「持続可能な景観まちづくり」を考えるグループディスカッションに参加した。議論を通じ、斉藤凌来さんは「同じ開港都市でも違いがあり、それぞれの都市の特徴に触れることができた」と話す。

 渋谷さんは模型製作を振り返り「函館西部地区への学びを深めることができた。歴史的な建物やまちづくりについて考えた経験を就職後も生かしたい」と話していた。

 生徒が製作した模型は2月に函館コミュニティプラザ(Gスクエア)で同校建築科の卒業制作とともに展示予定。

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