酒ウォッシュチーズをＰＲする長坂泰裕さん

　【標茶】町中チャンベツ原野の「長坂牧場チーズ工房」（長坂浩行代表）は、釧路唯一の蔵元「福司酒造」（釧路市住吉２、梁瀬之弘社長）の清酒を使用した「酒ウォッシュチーズ」を生産している。釧路の牛乳と地酒がコラボレーションし、新たな地場産品が誕生。なめらかな味わいに仕上がっている。

　同牧場では２０１７年ごろからチーズの製造を始め、長坂代表の弟の泰裕さんが担当している。ウォッシュチーズは、外皮を塩水や酒で洗いながら熟成させたチーズで、地酒を使う物も多い。

　繁忙期が終わり、泰裕さんが遊びで「近場のお酒で小さめのウォッシュチーズを作ろう」と福司で洗ったチーズを試作したところ、一発で成功。「これならいける」と商品化を決め、卸先に試食してもらうと好評だった。

　大きさは直径１０㌢ほどの円形で重さは２００㌘。販売価格は税込み２２００円。販売はイベント開催時などに限られているが、需要に応じて販路の拡大も検討している。泰裕さんは「取り扱い大歓迎です」と呼び掛けている。問い合わせは同工房０１５（４８８）６３５５へ。